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ニッケル系ステンレス原料市況の続落が止まらない。国内メーカー各社は、 七月積み炉前価格について五月二十八日の時点で直納問屋筋に更に五万円の下げを提示しており、 五月に付けたメーカー炉前価格 (表面価格) のピーク四十八万円からの下げ幅は実に二十三万円安となる二十五万円まで値を下げたことになる。
実質的にほぼ半値戻しとなった国内向け炉前だが、 先行きの見通しは更に弱気で覆われているのが実情で、 七月入り以降の交渉では更にもう一段の下げ場面は必至との観測が一般化している。国内ニッケル系ステンレス市況を巡る内外の需給環境は、 漸く始まった中国、 韓国向けの輸出商談がボツボツ出始めているが、 安値二十万円から一部中国向けの二十三万円までと一段下げ水準での提示が一般化している。
更に米国玉の日本向け輸出オファーが出始めているものの、 この水準が足元で二千ドルを大きく下回る一千八百ドル台と伝えられており、 現行の為替レベルで換算した場合、 メーカー着価格では実に炉前ベースで二十三万円という超安値にまで値を落としているというのが実情だ。 国際ニッケル研究会がまとめた〇七年の需給動向は、 消費の横這いに対して、 供給が右肩上がりとなり、 〇六年までの不足から一転した供給過剰局面に移行すると予測されている。
このため、 大手を含む国内メーカー各社の七〜九月以降の生産計画については、 世界的なステンレス鋼生産の修正の動き等から一部で半減も伝えられる厳しい調整局面を迎える可能性を強めている。 特にこれまで生産増強体制で先行してきた欧州域の減産の動きは、 先行きのバカンス入り等も加わって更に深刻化する可能性が高くなっている。ニッケル価格の騰勢を背景にしたコスト高の下で、 全世界的な減産ムードは一段と強まっており、 夏場に向けたマーケットの地合いは更に悪化しそうだ。
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